今回は、Declan McKennaの「The Key to Life on Earth」を和訳してみました。
2020年9月に発表されたアルバム「Zeros」の収録曲。楽曲やMV自体は4月に公開されました。
哀愁ただようメロディ。イントロから中毒性があって、彼らしい曲だなあと思います。
「The Key to Life on Earth」和訳
Gold, let it unfold
ゴールド、それを開けてみなよ
And imagine you’re dressed in gold
そしてキミが金を身にまとっている様子を想像してみるんだよ
Roaring crowds in Manchester would manage to be told
マンチェスターのうるさい群衆はなんとかして言うんだろ
Oh, and your king, the boy you loved in spring
ああ、キミは王で、その少年はキミが春に愛した人
The way she looks at him
彼女が彼を見つける方法は
The common goal, and waiting for the kids to go
共通のゴールで、子どもたちがそこへ向かうのを待ってる
We’ve been held back for after-school meetings
僕らは放課後に会うために引きとめられたんだ
They’ve got it in for me
彼らが僕のために持っているもの
For all it’s worth
すべてに価値がある
The key to life on Earth
地球上で生きていくための鍵
Jokers, happy go xenophobe locals
ジョーカーは、地元で外国人差別する人々に幸せをもたらし
Have got it in for me
僕のためにそれを持ってる
For all I’m worth
価値のあるすべて
The key to life on Earth
地球上で生きていくための鍵
Holy smokes
聖なる煙よ
You kids and your jokes
あなたの子どもと、あなたのジョークが
Asking where we got our jeans
僕らのジーンズはどこにあるのかとたずねて
And where the hell we found our coats
コートもどこにあったのかとたずねる
‘Cause dirty streets these days are graced
だってこのごろの汚いストリートは
By Nikes of black and green
ナイキの黒と緑で彩られていたし
And headstrong boys in chinos
頭の良い男たちのチノパンでも彩られていて
Barely grasp what that could mean
それが何を意味するのかかろうじて分かってる
And they lie, the men that wrung us dry
彼らはうそをつくんだ、僕らをしっかりしぼって乾かした男
The boys who poked your eye
キミの目を殴った少年
The common fool, the walk to school for you and I
よくいる愚か者さ、学校へ歩いて行くキミと僕は
We’ve been held back for after-school meetings
僕らは放課後に会うために引きとめられたんだ
They’ve got it in for me
彼らが僕のために持っているもの
For all it’s worth
すべてに価値がある
The key to life on Earth
地球上で生きていくための鍵
The thing is, these out-of-touch scrounging rich kids
その事実は、何も気づいてない裕福な子どもにせびっている
Are living here for free
自由になるためにここに住んでいるんだ
On my home turf
僕のホームグラウンドで
The key to life on Earth
この地球上で生きていくために大切なこと
Call in to wake you up in the morning (Morning)
朝、キミを起こすために電話する
Iron your suit and tie forever until you die
キミが死ぬまで、キミのスーツとネクタイにアイロンして
Join forces, like carousels and their horses
力を合わせるんだ、メリーゴーランドの馬のように
Forever spinning ‘round
永遠にスピンし続けるのさ
And never coming down
決して降りてこないよ
Come out and join us, honey, we will sort you out
ハニー、僕らは出ていこう、ふたりでキミのことを解決しよう
Come work in Brookfield Park and we can shut your mouth
ブルックフィールド・パークで仕事しよう、僕らキミの口をふさげる
Come work in Sainsbury’s, babe, until you’ve had enough
セインズベリーで働こう、ああ、キミが満足するまで
Come on out, come on out, come on out, come on out
行こう、出ていこう、出ていこう…
Come out and join us, honey, we will sort you out
僕ら出て行って、ハニー、ふたりでキミのことを解決するつもり
Come work in Brenley Farm and we can shut your mouth
ブルックフィールド・パークで仕事しよう、僕らキミの口をふさげる
Come work in Sainsbury’s, babe, until you’ve had enough
セインズベリーで働こう、ああ、キミが満足するまで
Come on out, come on out, come on out, come on out
行こう、行こう、出ていこう…
「The Key to Life on Earth」和訳メモ

Unfold:広げる、開く
Roaring:大声でざわめく
manage to :何とか~する
held back:引きとめられる
Barely:かろうじて、わずかに
Grasp:把握
poked your eye:目を突いた、殴った
out-of-touch:気づいていない、把握していない、音信不通で
scrounging:せびっている、たかっている
sort. . .out:えり抜く、改善する
この曲を、実家のあるハートフォードシャー(ロンドン郊外)からロンドンのフィンズベリーパークにある家へ電車で帰っているときに思いついたというデクラン・マッケンナ。
語感を重視した言葉選びが目立ちますね(だから直訳するとわけがわからない)
自分がロンドン郊外の街で生まれ育ったというアイデンティティがしっかり現れた曲です。
裕福な子に単調で低賃金の仕事をさせてみたら、裕福でない気持ちがわかると歌っています。
セインズベリー(ロンドンのチェーン系スーパー)やブルックフィールド・パークなど、ロンドンにあるものも登場してます。
なんでセインズベリーかというと、セインズベリーは郊外で育ったような裕福でない子が働く典型的な場所だから。この部分は、貧しい子が働かなければならないシチュエーションを伝えています。
ロンドンの都会っ子(裕福)と郊外で育った子の間にはふかーい溝があって、お互いそのことを理解していない。
人間がお互いにどのように向き合うことができるか、を考えたすえの曲だそう。人種差別や障がい者差別にも存在する問題だと思います。
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