こんにちは!洋楽の和訳に挑戦中のイヴです。
2020年10月16日に、The Vampsの新アルバム「Cherry Blossom」がリリースされましたね!
約2年ぶりのアルバム。すべてのファンが待ち望んでいたことでしょう。私もそう。
チェリーブロッサム=桜は、春になるたび何度も咲き誇ることから、このアルバムも「再生」という意味がこめられています。
2年経って、新たなスタートな意味合いもあるんですね。
アルバムリリース前に、「Married In Vegas」や「Chemicals」、「Better」のMV・音源をYouTubeで先行公開。
ファンの期待も高まりました。
リリース当日にはYouTubeでライブ配信も。ブラッドがピアノの弾き語りを担当したアコースティックバージョンです。
なんと司会者付きで、映像でのファンとの交流もありましたね。
本当ならライブ会場でのリリース記念ツアーやプロモーション活動で、ファンと直接やりとりするはずだったんだろうね…
とはいえ、久しぶりのアルバムリリースはおめでたいことです。
収録曲、おすすめポイントを全曲解説・紹介します。
(全曲どれもよかったのは言うまでもなく…)
全曲、動画や和訳ページへのリンク付きです。
Contents
Glory Days(Intro)
アルバムのイントロ曲なので歌詞はありません。
次の曲「Glory Days」につながる、静かできらめきのあるメロディー。
これから始まるストーリーに、期待が高まります。
Glory Days
The Vampsはデビューしてもう7年。
デビュー当時、最年少のブラッドやコナーは16歳前後と、かなり若さと勢いがありましたね。
デビュー当時のあのキラキラ感を「輝かしい日々」と認めたうえで、
ジンクスにはしたくないから、今に集中する。
待っているんじゃなくて、頭のなかであれこれ考えるんじゃなくて…
という歌詞です。
7年たった今をポジティブにとらえて、進んでいこうとする姿勢が見えますね。アルバム全体の方向性をしめす曲だと思います。
ゆったりとしたメロディーは、ゆっくりと自分たちのペースで、自分たちの形で再生へ向かう印象がありますね。
朝、あったかいコーヒーを片手に聞きたい。
Better
ピンクのネオンがゆらめくスタジオで、ひたすらブラッドがボクシングのトレーニングするMV。
歌詞では、何が「Better」なのかというのがカギを握ります。
ここでは、今よりも状況をよくすることが大切だと。
状況というのは、今のふたりの関係のこと。
愛し合うべきだから、妥協はすべきじゃないんです。それが「Better」の示すもの。
今度は少しアップテンポな、EDMぽさのあるメロディです。
Married In Vegas
大人っぽさの際立つMV。印象ががらっと変わりましたね…かっこいいです。
歌詞は、ちょっとバブルっぽいというか。
ベガス=カジノの街、なので酒におぼれたり、お金を使いきってしまえよとやけっぱち。
しまいには「ええい、ベガスで結婚すればええやん!」って勢いあまった様子。
彼女とそんな関係になるのは危ないって分かっているんだろうけど、それでもやめられない…ほんとにカジノのような中毒性のある関係がわかる歌詞です。
Chemicals
Chemicals=化学反応。その通り、ふたりの間の化学反応について歌っています。
ふたりの関係はなんか違う、まるで化学反応のような関係です。
夢の中にいるような、実感のわかない感情に包まれながら。んで、彼女のためならお金なんてなくなってもいいよ、と。Married In Vegasの流れとつながっていますね。
メンバーにとってもお気に入りかつ自信のある曲。メンバー4人の化学反応からできた、名曲ですね。とろける、キャラメルのような甘いメロディ。
Would You
印象的なギターのリフから始まる曲。ブラッドのつやのある歌声で聞かせる曲ですね。
何が「Would you」なのかというと…ひとつのことに対してじゃないらしく。
「キミはついてきてくれるかな?」
「寂しいと思ってくれるかな?」
「そもそも気づいてくれるかな?」
彼女のことで頭がいっぱいで、いろんな「~してくれるかい?」を考えてしまうようです。
もちろん、どれもそうであってほしいことばかり。
この曲について、メンバーのジェイムズは「ジョン・メイヤーぽいと思った」と第一印象を話しました。ブラッドは「映画『ドライブ』のライアン・ゴズリングをイメージした」と。
トリスタンは、少しスパイスが聞いた感じ、と。一番私のなかでしっくりきたのはトリスタンの感想ですね。
誘惑するようなメロディのなかに、スパイスはしっかりきいてます。
Bitter
ラップっぽい歌い方から始まるこの曲。低いメロディから始まったのに、ブラッドの高音ボイスが炸裂しています。
自分にとって悪いモノ=キミ、なのにやめられない…
やめられないから、いつも戻ってきてしまう。そしてキミのためにすべてを台無しにしてしまう。
キミ=キャンディ、砂糖って感じでいわゆる甘いものに例えて、それにおぼれるたびに苦い思いをする様子を歌っています。苦い恋ですね…
メロディーも甘くほろ苦い感じが満載。
この曲は何年も前につくったものの、ひょんなタイミングで「いいね!」と満場一致で今回のアルバムに入ることとなりました。
その経緯と和訳は↓から。
Part of Me
直訳すると「自分の一部」という意味のタイトル。
その一部とは、ここでは彼女のことです。
だから他のヤツといるのを見ると耐えられないし、無視できない。連絡もずっと待ち続ける。その一部が離れないようにやってきたけど、やっぱり難しいんですよね…
この曲が生まれたのは、メンバー4人が部屋に機材を持ち込んで1週間引きこもっていたとき。最初はアルバムに入れるつもりはなかったそうですよ。
1週間も引きこもるなんて、コロナ禍ならではな時間だと思います。
Protocol
一気にせつなさのつのるメロディに。
歌詞も失恋したあとの、せつなさ満点の内容です。
思い出すのは「もうお別れよ」って言われたときのあの夜…
心はもうこなごな、言葉はもう見つからない…
Protocol=ルール、決まりなんて知らないと言いながらも、失恋したのは事実ですからね。
そうとうひどい別れ方だったと思いますよ。彼女が、ママやパパには話せないような。
このせつないメロディは、ジェイムズによるもの。
彼の好きなカントリー音楽ぽいメロディですよね。せつなさつのるこの歌詞にうってつけだと思います。
Nothing But You
どこかに未来への希望、きらめきが垣間見えるようなメロディですね。メンバー自身も、リズミカルで楽しくなるようなメロディだと。たしかに。
でも歌詞は…彼女のことを好きになったら、もうなんでも渡したくなる。
そんな盲目な恋です。彼女がそばにいれば、ね。
恋って人をハイにさせる。それがよくわかります。
ブラッド自身も「恋に落ちるのは『キミは僕を望み通りにできるんだよ』って気持ちになることだよね」と語っています。
Treading Water
まるできれいな水が流れるような、ゆったりとしたきれいなメロディ。
この曲は、アルバムをしめくくるのにふさわしい曲です。メンバーもそう語ってるし。
最後の歌詞は「First, I really gotta work on me」。まさに、アルバムの最後の曲にするには完璧だと思います。私も。
ネガティブで終わっちゃダメだと、あくまで前向きな歌詞です。
ちなみに、この曲はなんかしっくりこないなーと思っていたときに思いついたんだとか。ホテルの部屋でギター片手に、すぐに形へ。
そういう曲も感情がむき出しで、なんか素敵ですよね。
まさに「再生」

2年たってようやくリリースされたアルバム「Cherry Blossom」。
大人っぽさ、ほろ苦さ、ムーディーさが加わって、また別のThe Vampsの魅力がわかるアルバムだと思います。
ひとつひとつの曲のイメージがぜんぜん違う…
曲作りやリリース準備のさなか、見舞われたコロナ禍。
イレギュラーなことが起きまくったと思いますが、そんな中で新たな発見や、別の角度からの視点が加わった曲ばかりです。
デビューから7年、めまぐるしく活動していた彼らにとって、そういう時間も必要だったんでしょうね。
このアルバムが生まれるのも必然だったというわけで…
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