こんにちわ!最近おうち映画とお菓子の組み合わせがやめらんない、女子大生のイヴ(@DCdramaloud)です。
公開日からしばらく経ってるけど…
映画「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」を見てきました!!

イスラム教を重んじる家庭に生まれ育った主人公・クメイルと、ストレートに自分の感情をぶつけてくるアメリカ人女性のエミリー。
一筋縄ではいかない恋愛ストーリー。
障害のある恋愛、価値観の違い…いろんなこと考えさせられました。
映画ツウな人はとっくに見てると思うけど…
あらすじと(ネタバレ含む)見どころ、私が考えたことなどなどをまとめておきます。
Contents
『ビック・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』(ちょっと詳しい)あらすじ

主人公のクメイルは、売れないコメディアン。ウーバーのドライバーをしながら生計を立てている。
パキスタン人の彼が劇場で出会ったのは、エミリー。心理学を学んでいる。
お酒を呑みながら打ち解け、その日のうちに結ばれた二人。
最初は「この子とは結ばれない運命だ…」と遠ざけていたクメイルですが、素直に向き合ってくれるエミリーに心を開き、すぐにお付き合いに。
エミリーも、思慮深い彼の虜になる。
でも、宗教も生まれた国も違うふたり。お付き合いも一筋縄ではいきません。
クメイルはなかなか両親に合わせてくれないし、エミリーも話してないことがあるみたいで…?
ある日エミリーは、クメイルの部屋にあったシガーケースにパキスタン人女性のポートレートがどっさりと入ってるのを発見。
そこで、実はクメイルが両親に彼女のことを話してないこと、来る日も来る日もパキスタン人女性とお見合いさせられてることを知るのです。
あまりにもつらい…
ひどい言い合いになって破局したふたりだけど、しばらくしてクメイルは「エミリーが意識不明の重体だ」と知らされます。
実は、お見合いを繰り返しても、彼はエミリーが好きだと再確認していたのです。近くに彼女の身内がいないと知ると、そばにいて看病をします。
そこに遅れて彼女の両親が到着して…
最初は娘の元恋人に嫌悪感をあらわにしてたけど、クメイルの誠実さや思慮深さを知り、3人でお酒を飲んだり話したりする仲に。
でも彼の両親はどうでしょう?
クメイルの看病のことを知らないエミリーは、目覚めた後どうするのか?
二人はもう一度付き合うことができるのか?
立ちはだかる宗教や国の違いと、それを踏まえて歩み寄るふたりの「これから」を描いたラブストーリーです。
障害のある恋愛、価値観の違う恋愛をしている人におすすめしたい。
(以下、ネタバレ含みますゆえ注意!)
パキスタン人男子の恋愛ルール:結婚相手は、親が決めた女性と。

クメイルが信じるイスラム教は、親の決めた女性と結婚するのが伝統。
彼の兄も、同じ宗教・バックグラウンドを持つ女性と結婚しています。
家族で食卓を囲むたびに、親が見定めた女性が家を訪ねてくるシーンが何度も出てきます。
相手の親も一緒に連れて来たことも…でも、親が決めた相手に惹かれるわけない。
クメイルは優しいし、母親を傷つけたくないから「もう来るな!!」って女性に対して言えない。
傷つけたくない故の発言が、逆に女性の怒りを買っていたシーンもありました。
クメイルも上の空だったり、当たり障りのない対応だったりする。
でも、母親はあきらめることなく女性を招きつづけます。同じ宗教・国籍の人じゃないと認めない、と言わんばかりに頑なです。
エミリーを両親になかなか紹介できないのは、そういう理由があるから。
そして、シガーケースの中に、女性から渡されたお見合い写真のストックばかりがたまっていきます。

入院するエミリーの両親と、彼女の家を訪れた時。
エミリーの部屋にもシガーケースが置いてあって、誘惑に負けて中身を確認するクメイルのシーンも印象的でした。
彼のシガーケースにはパキスタン人女性のポートレートばかりがストックされてくのに、エミリーのシガーケースはそうじゃない。年相応の女子のものがコレクションされてあって…
対照的なふたつのシガーケースが忘れられない。これが、価値観の違いか…
「自分が信じるものは、自分で決める」―パキスタン人男子の格言
主人公のパキスタン人男子・クメイルは、たびたび心にぐっとくる言葉を残してます。
中でも「自分で信じるものは、自分で決める」というセリフが印象的でした。
両親にエミリーとのことを問いただされ、クメイルが言い放った一言です。
イスラム教だとか、アメリカ人だとか、そんなのはどうでもいい。
好きになったら、ただ愛するだけ。そこに宗教は関係ない。
恋愛や結婚にイスラム教を重んじる両親に向けて、初めてクメイルが意思表示をしたのです。宗教や生まれた国ではなく、自分の意志でこれからを決めたい、と。
ここまで言わせるほど、クメイルはエミリーにぞっこんだったのです。
宗教や生まれた国の違いを乗り越えた瞬間で、まさに感動のシーンでした。
その後のクメイルと両親の関係は…まあ想像に難くないですよね。
日本はあまり宗教のことやんや言うことないけど。イスラム教はそうはいかないみたいですね…
クメイルと両親のその後については、実際に見たほうがいい。
クメイルとエミリーの破局理由:「価値観の違い」を考える

よく、破局理由で「価値観の違い」ってあるよね。
『ビック・シック ぼくたちの大いなる目覚め』を見て、恋愛における「価値観の違い」をじっくりと考えるきっかけになりました。
価値観の違いってなんだろうね?
この「ビック・シック」における価値観の違いは、日本でよく言うやつとはまた別モノだった。
日本人同士の恋愛なら、生まれた国や宗教が違う二人ってなかなかないでしょ?
だけど、多民族国家のアメリカでは起こりうること。生まれた国や宗教の違いから生じる「価値観の違い」が、ふたりの恋愛を阻むストーリーでした。
生まれた国や宗教が違えば、当然家族への接し方や部屋のインテリア、食べ物やデートのスタイルも異なる。
ある程度寛容になれる部分もあるけれど、許せない部分が多くて当たり前だと思う。二人の間に溝ができるのは無理もない…
お互い好きならなおさら、価値観の違いで溝が深まってくのって悲しい…
私が、全く境遇の相手と恋愛したら?
生まれた国や宗教の違いに、どこまで寛容になれるだろうか?
エミリーみたく、クメイルと向き合おうとするのか?それともあきらめてしまうのか?
そういう恋愛の経験がないから分からないけど、私はなるべく寛容でいたいと思う。二人の未来が想像できれば。
好きな相手であれば、障壁だって乗り越えて行きたい。
ゾーイ・カザン、文句なしのかわいさ。
パキスタン出身の主人公、クメイルと本音で向き合おうとするエミリー役を演じたのは、ゾーイ・カザン。
「ルビー・スパークス」で、小説家の主人公を振り回すルビー役を演じたことでも有名ですね。
私「ルビー・スパークス」はDVD買って繰り返し見てるほどです。「ビック・シック」を見に行ったのは、実は彼女が出てるから…
エミリーを演じたゾーイのかわいさは、期待以上でした。
賢い女性ではあるけれど、素直で気持ちをちゃんとぶつけてくる。もちろん、クメイルに惹かれているということも含めて。
宗教の違いに苛立つ様子もかわいくて、「クメイルはこういうところを愛おしく思ってるんだろうな」と感じました。
程よくセクシーなのもゾーイの魅力のひとつですよね。
彼女の演技はとてもコミカルなんだけど、ストーリー自体はビター。そのバランスがちょうどよいと感じました。でも彼女の演技は違和感なくて、腑に落ちた。
切りっぱなし感のあるゾーイのヘアスタイルも、良く似合ってて素敵。
「ルビー・スパークス」とは違って、ちょっとカジュアルめなファッションも相性良くてかわいかったです。
アカデミー賞脚本賞にノミネートされた話題作です。公開終了の前にぜひ。
単館系の映画だから、これから公開のところもあるかもしれませんね。まずは予告を!
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本ページの情報は2020年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

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